アブラボテ 〜ヤリタナゴとの雑種出現〜

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 様々な経緯で持ち込まれた外来種は、在来種にとって深刻な問題を引き起こす場合があります。県内のある川には、西日本のタナゴの1種アブラボテが持ち込まれました。この川には、ヤリタナゴが生息しており、両種の間で交雑による雑種が出現しています。この雑種には繁殖能力があるため、ヤリタナゴと雑種の間でも交雑が可能なようです。これが続けば、アブラボテの遺伝子がヤリタナゴの中に残ってしまい、純系が維持できなくなる可能性があります。タナゴは色彩が鮮やかでペットショップでも売られていることがありますが、遺棄や放流などはしないようにしましょう。(2013.4.30)