No.16 マハタ
図1 マハタ稚魚
2013年9月1日 全長177mm、体長146mm
図2 マハタ未成魚
 「ハタ」はものすごく大きくなる魚、非常に美味しい魚として、その名前を知っている人は少なくないだろう。しかし、ハタの仲間(スズキ目ハタ科)が100種を超えていることや、実際にその姿を見たり、食べたりとなるときわめて少ないだろう。それほど、漁獲されることは少ないし、形も相互に似ており分類が難しく、さらに、買おうと思ってもあまりにも高価だからだ。
 2013年9月1日、男鹿市北浦の定置網で採捕されたマハタが興味深いのは、秋田県でマハタ稚魚だったからだ(図1)。県内でもたまにマハタは漁獲されるが(図2)、それは30cm以上の食用サイズだ。それだけに、今回のものがマハタモドキの可能性も考えたが、斑紋の特徴からマハタであると推定した(瀬能1993、小西2011による)。
 大事なことは、その魚を見た際は、その場所、年月日、漁具、大きさなどを確実に記録しておくことだ。必要に応じて、漁協や博物館、大学に連絡したりしておくことだ。我々のNPO法人秋田水生生物保全協会もその一環となればと思っている。
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