4月29日、秋田県潟上市から八峰町まで県北部の市場を見てきた。最近、晴れ続きで、その日も内陸部の湯沢市や大仙市大曲では気温30℃を超えていた。沿岸では風も無く、漁師は「たまに時化が来て海が変わらないと、魚もとれない」と言っていた。
1 潟上市天王
@定置網の魚
春の魚サワラのほか、マイワシ、マアジ、カナガシラなど。ヒラメ、メナダ、マトウダイ、ショウサイフグなども。これ以外に、大型のブリやスズキ、活魚では成熟した数kgのトラフグもいた。
Aサクラマス
地元の漁師によれば「今年はサクラマスの姿を見ることなく心配していたが、やっととれてきた。しかし、もう5月なので、これで終わりそうだ」と言っていた。それでも、「特ます」(2kg以上のもの)がいくつか入っており、喜んでいた。やはり、秋田の春はサクラマスがなければ始まらない。
Bイイダコ
春でなければ食べることが出来ないものにイイダコがある。名前のとおり、飯を持ったタコは春以外にない。
2 能代市
@メバル
「春告げ魚」のメバルが順調に釣れている。釣りなので、サイズも揃い、姿もきれいだ。地元の人は、テリ、あるいは茶テリと呼び、基本は煮付けだ。
Bシロウオ
米代川の河口では、シロウオをとるための四手網があった。今年は「まーまーだ」とのこと。しかし、前日は大漁でも、翌日はまったくとれないとのこと。
3 八峰町
@メバル類など
ウスメバルやメバルなどメバル類が多い。改めて、サクラマスの美しさに驚く。並んでいる中に大型のメナダがいて、びっくり。
Aホシザメなど
近くの「農林水産物直売施設 ぶりこ」に寄ると、ウスメバルの美味しそうな白身の塩焼きがあった。中には「鮫トバ」があり、すぐに購入。ホシザメの肉を干したもので、その日にレンジで食べた。くせもくさみもなかったが、身は少々堅く、あごが疲れた
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