先日、マダイを食べた。さすがに、鯛は鯛だ。その味の豊かさには驚かされる。魚の基本は丸ごと買い、丁寧に食べることだ。その際、胸鰭を「カマ」と呼んでいるが、ヒレを動かすため骨に筋肉が付いているので、当然、美味しい。
これは、マダイの吸い物だ(写真1)。これをゆっくりと丁寧に食べると、肩の部分から骨が出てくる。それが「鯛の鯛」だ(写真2)。人間の肩胛骨(けんこうこつ)に当たる部分で(写真3)、丸く眼の様に見える空洞は神経や血管が通る部分だ。
マダイ以外でも、マアジやクロソイ、クロマグロ(写真4)など多くの魚で「鯛の鯛」を見ることができる。丁寧に食べれば、結果として「鯛の鯛」が出てくる。 |