2月が終わり、3月を迎え、やっと記録的な雪も終わりそうだ。
それよりも、今年の2月、ハタハタのことが気になっていた。スーパーに行くとハタハタの姿をよく見たし、家でもそれだけ多く食べた。今年のハタハタは、今までに無く多いと感じていたからだ(図1、図2)。
実際、秋田県北部の底びき網漁業者によれば、今年の2月の漁獲量は例年と比べ異常に多かったという。「マダラでもスケトウダラでも、300mの深い所でも、どこにでもハタハタがいる。しかも、移動しないでずっと漁場にいる。こんなことは、今までに無いことだ」と言う。
それが異常なのかはさておいて、今年の漁獲状況をどのように考えたらよいのだろうか。
去年の2013年12月に沿岸で産卵したものは、産卵後に沖合へ戻った。今年の2014年2月に漁獲されたものは、この産卵群の一部も含まれることは間違いないが、それ以外に沖合漁場に他から入ったのかも知れない。また、秋田県のスーパーに行けば、秋田県産以外にも新潟県産、山形県産、青森県産のものも、例年と違って驚くほどよく見た。ちょっと前に山形に行ったが、山形産が大量に出ていた(図3)。
結局、理由は分からないが、今年の2月、大量のハタハタ漁獲があったことは事実だ。普通この時期であれば、ハタハタはそんなに多くは獲らない。1月、2月のハタハタは「かえりハタハタ」といって、産卵後であり、脂もなく美味しくないと言われている。
しかし今年は、いわば、獲りたくなくても、入ってくるのだ。それでは、どうすればよいのだろうか。今から、今年の季節ハタハタが心配になる。
さて、考えても、理由も対応もわからない。しかし、今年は2月にハタハタをたくさん食べたのは事実だ。しかも、脂がのってハタハタの味がしており、非常に美味しかったのも事実だ(図4、図5)。そしてこれから3月、ハタハタはどうなるのだろうか。
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